加齢に伴って、色の見え方に不安を感じる高齢者は多い。黒や紺、赤や紫など、似ている色の区別がつきにくいという特徴が挙げられる。ほかに、景色が白っぽく曇っているように見える症状もある。
高齢者が色の見え方に不安を感じているなら、早めに医療機関を訪れて受診する必要がある。診察を受けて原因を突き止めなければ、然るべき処置ができないためだ。
高齢になると身体機能が徐々に衰えていき、視覚に異常が出ることもあるため注意が必要だ。しかも、徐々に症状が悪化するので変化になかなか気がつかず、医療機関で診察を受けた時にはすでに症状が進行して悪化しているケースも少なくない。治療が困難になるため、違和感を感じたら早く診察を受けることが大事だ。
高齢者が発症しやすい視覚の疾患として、白内障が挙げられる。白内障とは、目の水晶体が濁る疾患である。少しずつ症状が進行するため、高齢者の日常生活を注意深く観察しなければならない。
色の区別ができなくなったり、暗いところの段差につまずいたりしたら要注意だ。色の見え方に異常がある可能性が高いため、早く治療を始めるようにしよう。
ほかには、緑内障や網膜疾患などの疾患があり、点眼薬で治療する方法が一般的だが症状が重い場合にはレーザー療法や手術を行う。症状が進行する前に治療を始めることが大切である。
また、症状が進行しないように高齢者のケアをすることも重要だ。サングラスや日傘を利用して、紫外線から目を守ることも欠かせない。